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はじめまして、こんにちは。
今回は初めてのブログとしまして、自己紹介のようなことを書いていきたいと思います。

ホームページの『施術者について』にて簡単に記載したように、大学では理学療法を専攻し、その後は病院や施設にて勤務していました。回復期、療養、老健、デイケアなど。

自分で言うのも何ですが、大学時代はあまり勉強をしていませんでした。理学療法士を志して進学したはずが、リハビリに対してあまり興味を持つことが出来ず、今思うと多くの無駄を過ごしていました。

より大切であろう解剖学や生理学、運動学などではよく寝て、他の方々が少し気を抜く心理学や社会福祉学などはなぜか楽しく授業を受けていました。

弛んだ学生生活を送りながらも無事に理学療法士となり働き始め、毎日患者さんと相対する中で自分の無知さや実力の無さに打ち拉がれる日々を送ります。
新人で経験がない分、知識武装するしかないと思い兎に角片っ端から文献を読み、休みの日は全国あちらこちらのリハビリ関係のセミナーに参加しました。

学生時代に実習で習ったこと、先輩を含め他の方々から学んだこと、リハビリでもボバースや認知運動療法、PNFなど様々な方法があり自分で色々と勉強したことを総動員してもなかなか満足のいく結果を生むことができませんでした。

もちろん上記で挙げたものが良い方法ではないということではなく、自分という人間に合っていない、勉強時間を費やしてもそもそも興味があまり持てなかったです。

2年目から回復期から老健へと環境が変わりましたが、僕の中ではこの変化がその後の人生を大きく変えたと言っても過言ではないかと思います。

と言いますのも、1年目はどうしても自分のやりたいようなリハビリが伸び伸びとできず悶々とすることが多かったですが、老健では羽を伸ばしたように自由に自分らしく仕事に対して向き合うことができました。

今まで病院で習ってきたことを取っ払い、単純にストレッチでも自分で考える方法で行うと、それだけでも今まで感じられなかった世界、回復期にいたら気付けなかったであろうなと思う結果を少しずつ感じられるようになっていきました。

そのときまでは解剖学などを勉強しても臨床への応用の仕方ということが分からなかったですが、このときから何となく理解出来るようになり、今では学生のときの何十倍も勉強をしています。

この老健時代に様々な利用者さんに触れる中で、本当の意味でその人に沿ったやり方、特に精神的な関わりが身体に影響を及ぼすことを痛感し、身体だけでなく精神的なことに対して興味を持ち始めましたが、精神的なことについてはまた別の機会にお話ししたいと思います。

特に回復期時代(今はどうか分かりません)は足は理学療法士、肩や手は作業療法士が対応するということになっており、やはり足にフォーカスすることが多かったですが、老健に移ってからは作業療法士が在住していなかったため、肩や手に対して主訴を訴える方に対して対応していかなくてはならなくなりました。

それから足だけでなく肩や手まで、主に首から下を全体的にみるようになり、上半身だけに対応しているはずが全身の状態や動きが変わっていくことに気付き、全身に対応をしていくことの重要性を本当の意味で感じ始めました。

そんなこんなな日々を過ごしながら3年目にはまた別の回復期に戻り、こちらでは病院であっても比較的自由に臨床を行うことができたため自分のスタンスを保って更に自分の思うやり方を追求していきました。

リハビリには色々なやり方があるかと思いますが、基本的に動きをメインに捉え、動きに対してアプローチすることが多いかと思います。

その為の筋トレや歩行訓練、バランス訓練、その中で動きに対して意識を持ってもらうための声掛けなど行うことが主である印象(地域性もあるかと)にあります。

しかし、よくよく観察し触れると、そもそも物理的に、解剖学的に問題があればそういう動きになるよね、いくら筋トレをしても、声掛けをしながら歩いてもなかなか変わらないよねということを感じて、動きを阻害する『物理的な問題』に焦点を当ててリハビリを行っていきました。

例えば、他の療法士が動きに対して筋トレや歩行訓練などをリハビリ時間内の約80%費やすのであれば、僕は約80〜90%を体を整えることにフォーカスを置いた方法で行っていました。それはどんな疾患(骨折であろうと、脳卒中であろうと、何であろうと)を有した患者さんに対しても行っていたため、周りからはとても浮いていたと自他共に認めていました。

もちろん信頼関係をちゃんと構築し理解を得た上で行うため、基本的には担当患者さんのみにそのようなスタンスで行っていましたが、より良い結果を出せてほんの少しずつ自信を持つことができていきました。

『動く』ことをしなくても、体を整えていくと自然と動きが出てくる、例えば麻痺の方の場合でも新人時代であれば促通訓練など動きを出す為の動く訓練、立つ為の立ち上がり訓練、歩く為の歩行訓練を行っていましたが、そういった動く訓練をあまりしなくとも、自然とその人らしい動きが出てくるようになりました。

そして3年目のとある日に友人よりひょんなことから『オステオパシー』という単語を初めて聞くことになります。

少し話しを聞いていると、僕がやりたいやり方の方向性と合っていると感じ、とても興味を持ち色々と調べてみました。

そこには僕の求める哲学、思考、手技などがあり、このオステオパシーを極めたい!と強く思うようになりました。
恐らく上記したような自身の経験がなければ、そういうのもあるんだねで終っていたと思いますが、色々と考え経験してきたからこそしっくりきて、オステオパシーを学ぶ我が人生がスタートすることになりました。

その後についてはまた追々書いていけたらと思います。